KracherトロッケンベーレンアウスレーゼNO.5グランド・キュヴェ・ヌーヴェル・ヴァーグ 375ml オーストリア/ブルゲンラント州 [白ワイン]Ω

クラッハーの歴史オーストリア東部ブルゲンラント州のノイジードル湖畔、イルミッツにワイナリーを構えるクラッハー。ワイン・アドヴォケイト、ワイン・スペクテーター、デキャンタ等のワイン専門各誌で高評価を獲得しているオーストリア甘口ワインの名手として知られています。その名声を高めたのが2代目当主のアロイス・クラッハー・ジュニアで、彼は甘さよりも果実の個性、フィネス、バランスに重きを置いた新しい甘口ワインを生み出すことに成功し、1991ヴィンテージがワイン・スペクテーターで高得点を獲得しました。その後もその勢いはとどまることなく、イギリスのインターナショナル・ワイン・チャレンジの「スイート・ワイン・オブ・ザ・イヤー」を何度も受賞し、オーストリア甘口ワインを語る上で欠かせない生産者として確固たる地位を築きあげてきました。現在は3代目当主であるゲオハルト・クラッハーが父と祖父から受け継いだワイン造りの技術と伝統を守りながら、さらなる品質向上に向けて日々改良を重ねています。（画像：ゲオハルト・クラッハー）アドヴォケイトの記事「これほど計り知れない豊かさとエレガントさを備えたワインを「甘口ワイン」と呼ぶのは、ややナンセンスだ。クラッハーのTBAの偉大さは、その甘さではなく、エレガントさや気品、官能的な要素が表現された豊かで凝縮感のある味わいにあり、10年、いや20年の熟成期間を経て、驚くほど複雑で刺激的な味わいへと発展していくはずだ。美しくバランスのとれた、ピュアなテクスチャーを持つこのワインは、食中酒として楽しめるだろう。」（ワイン・アドヴォケート2022/9/16掲載記事より）テロワール畑が位置するゼーヴィンケル地区は、夏は暑く乾燥し、冬は寒さの厳しいパンノニア気候下にあり、ノイジードル湖周辺の微気候が貴腐ブドウの栽培に適した環境を生み出しています。広い湖が夏の暑さを緩和し、秋には夜発生する濃厚な霧が強い日差しが降り注ぐ昼まで周辺一帯を包み込み、ボトリティス菌の発生を促しています。また、畑はかつて湖があった場所（ノイジードル湖は、現在よりも10倍以上の広さがあったと言われています）にあるため、土壌は高いミネラル分と塩分を含んでいます。栽培においては、植樹密度を高くし、ストレスを与えることで濃厚な果実味を湛えたブドウが実ります。テクニカル情報・産地：オーストリア ブルゲンラント州 セーヴィンケル地区・品種：ヴェルシュリースリング60％、シャルドネ40％・残糖量：205g/L・総酸度：7.1 g/L・土壌：砂利、黒土・醸造：新樽を使用。発酵、熟成（28ヶ月）・相性料理：ケーキ、アプリコット・ダンブリング（杏を使ったお菓子）、フォアグラ等。（提供温度：10～12℃）パーカーポイント98点熟した桃やマルメロを煮込んだ香りにさわやかなレモンジュース、極めて繊細なトーストのニュアンスが溶け込んだクリアで深みのある高貴なアロマ。リッチでコクを備えた味わいながらも、非常に洗練されており、凝縮感のある塩気を帯びた後味には、キンカンの上品な苦みが感じられる。きめ細やかなタンニンとシダーウッドのアロマを持つ、美しくバランスのとれた味わい。素晴らしい複雑性と計り知れない熟成のポテンシャルを備えた逸品。